たいわんにんじんぼく (台湾人参木) 

学名  Vitex negundo
日本名  タイワンニンジンボク
科名(日本名)  シソ科
  日本語別名  
漢名  黃荊(コウケイ,huángjīng)
科名(漢名)  脣形(シンケイ,chúnxíng)科
  漢語別名  楚(ソ,chŭ)、楛(コ,hù)、荊(ケイ,jīng)、五指柑(ゴシカン,wuzhigan)、五指風(ゴシフウ,wuzhifeng)、布荊(フケイ,bujing)
英名  
2008/07/01 小石川植物園

 Vitex negundo には、次のような種内分類群がある。

  タイワンニンジンボク var.negundo(黃荊・五指柑・五指風・布荊)『雲南の植物Ⅱ』239
    f. laxipaniculata(疏序黄荊) 『中国本草図録』Ⅷ/3775
  ニンジンボク var. cannabifolia(V.cannabifolia; 牡荊)
  クサニンジン var. incisa(var.heterophylla, V.chinensis;荊條・刻葉黃荊)
         『中国本草図録』Ⅳ/1822 遼寧・華北・山東・陝甘・江蘇・安徽・江西・湖南・四川・貴州に産
  var. microphylla(V.microphylla;小葉荊)
四川・雲南・チベット産 『中国本草図録』Ⅷ/3774
   
 ハマゴウ属 Vitex(牡荊 mŭjīng 屬)については、ハマゴウ属を見よ。
 
 広くアジア南部・アフリカ東部・南アメリカに分布。中国では、遍く全国に分布。
 中国では、タイワンニンジンボク(黃荊)をはじめ、いくつかのハマゴウ属の植物を薬用にする。ハマゴウの誌を見よ。 
 『詩経』に楚(ソ,chŭ)と呼ばれ、『楚辞』に荊(ケイ,jīng)と呼ばれる植物は、これである。
 『説文解字』に、「荊、楚木也」と。
 中国では、昔 この枝を刑杖として用いたので、刑罰の象徴とされた。
 またむかし庶民の女性はこの枝を簪とした(荊釵,ケイサ,jīngchāi)ことから、自分の妻を謙譲して拙荊(セツケイ,zhuōjīng)と言う。

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